支台歯の色調をワックスで再現
オールセラミックのケースでは、口腔内に入れて支台歯の色が反映した状態で最終的な色調が決定しますので、ラボでも支台歯の色を再現したモックアップを製作して装着した状態で色調を確認する必要があります。
そのモックアップをどう作るか。
僕はかなり安価な方法でやっていますのでご紹介します。
用意するもの
・100均の竹ひご(ハンドルになります)
・ジーシーキュービックワックス アラバスタアイボリー
・パステル
以上です。


パステルは色がとても豊富で画材店にて一本単位で購入できます。
クレヨンとは違って鉱物的な顔料の固い塊です。
ジーシーのキュービックワックスをベースに、このパステルを少量削り入れて目的の色に寄せていきます。

シェードテイクの時にはテックを外し、支台歯が写り込んだ写真が必要です。
ワックス分離材を塗ったジルコニアやe.maxのフレームに キュービックワックスを充填します。
この時、写真を見ながらパステルを配合し、色調の再現を意識します。
半分くらいからは竹ひごを挿入し、固定しながら歯頸部まで仕上げます。

変色の強い歯頸部には不透明の強いマメロン陶材も使用しましたが、うーん、、これくらいが僕には限界です。
ピンク系のステイン(コーラル)にも助けてもらってこれくらいになりました。
歯頸部の暗さが抑えきれない時にはコーラルに助けを求めることが多いです。